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AI時代に必要なスキルは「想像力と気づき力」。プライベートジェットCA×経営コンサルタント対談

10 分前
読了時間: 7分

「AI時代に、社員にはどんなスキルを身につけてもらえばいいのだろう」 「AIの進化が速すぎて、どんな能力を育てればいいのか分からない」 そんなお悩みを持つ経営者の方も多いのではないでしょうか。

みなさん、こんにちは! 株式会社グランジュテ・インスティテュートの今泉麻衣子です。


現役プライベートジェットCAとして20年以上、世界88カ国・VVIP数千人と向き合ってきました。 その経験をもとに、いまは企業や組織のホスピタリティ研修をおこなっています。


今回は、中小企業の経営コンサルタントとして活動されている木全崇仁さんと、「AI時代に必要なスキル」について対談しました。


社員育成や研修に悩む方のご参考になればと思います。



AIを使いこなせるだけでは足りない時代



木全:今回は「AI時代に必要なスキル」をテーマに対談することになりました。麻衣子さんが、このテーマで話したいと思ったのはなぜですか?



今泉:先日、経営者の交流会に参加したときに、「AI時代に必要な職業は何か」「どんなスキルが求められて、社員教育はどうすればいいのか」という話で盛り上がったんです。



数年前までは、「AI時代には、AIを設計できるエンジニア」が必要だと言われていましたよね。ところが自走型AIが登場し、非エンジニアでもAIを使いこなせるようになってきました。特殊なスキルを要する専門職でさえ先行きが見えない時代です。



であれば、これから必要とされるのは、人間として魅力がある人なんじゃないか、という話になりました。



木全:経営コンサルティングの場でも、そのような悩みをたまに聞きます。中小企業でもAI活用が一般的になりましたが、その先まで見通せている経営者の方は、まだ少数です。


私自身も、波に乗り遅れないように必死にAIを触っています(笑)



ただ「人間として魅力がある」というのは、まだぼんやりしているというか。そこがはっきりすれば、多くの経営者の方や企業人の学びになるのではないでしょうか。



今泉:そうですね。今日はそこを深くお話ししましょう。



「パンプキン?」から、お客様の旅を想像する




木全:麻衣子さんは、プライベートジェットCAとして世界中を飛び回りながら、ホスピタリティコンサルタントとしても活動されています。 AIではなく、人がおこなったからこそのエクセレントな対応の事例はありますか?


今泉:コロナの前のことです。 とある米国人オーナー様のフライトで、高松空港からお乗せしたことがありました。

席に着かれて、離陸する前に急に「Maiko, who's the pumpkin lady?」とだけ聞かれたんです。 直訳すると「パンプキン・レディって誰?」ですね。 私はすぐに「それは草間彌生(くさまやよい)です」とお答えしました。 香川県の直島のアート作品のことだとピンと来たんです。


木全:そんな会話もあるんですね。 普通の人だと「どういう意味ですか?」と一度聞き返してしまいそうです。


麻衣子さん、もしかして超能力者ですか?


今泉:あっ、気づかれちゃいましたか?


木全:やはり(笑)ただ者ではないと思っていましたよ。

しかし、なぜそのような対応ができたのでしょうか?


今泉:そうですね……お客様が何に目を向けて、何を考えているのか、どんな気持ちでいるのか。 いつも想像をめぐらせているからだと思います。

このときの旅行日程は、広島で降りて瀬戸内海をクルーズし、高松から飛行機に乗ってベルリンへ向かう行程でした。瀬戸内海には、アートで有名な直島(なおしま)があります。 そして直島には、草間彌生さんの水玉のパンプキンが置かれていますよね。

「きっと直島でパンプキンのオブジェをご覧になったのだろう」と瞬時に想像して気づいたので、「草間彌生」とお答えできました。


木全:相手の背景を想像して気づく、そして伝える、ということですね。 これってAIにはできないことなんでしょうか?


今泉:AIができるのは、すでに言語化されているデータから答えを出すことです。 ただ、それ以上はできません。 人だからこそできるのは、言語化されていない部分に言葉を与えていくこと。 コミュニケーションの本当の価値だと思います。


木全:AIは言葉の意味は知っていても(パンプキン=かぼちゃ)、その人が今までどんなものを見て、聞いて、感じて、どんな価値観を持っているのかまでは、なかなか理解できないですよね。

それを踏まえてコミュニケーションを取れるのが、人ならではなんですね。



相手を想像する力は積み重ねで身につく




木全:でもそれは、20年以上プライベートジェットCAとして活躍されてきた麻衣子さんだからできる対応ではないでしょうか?


今泉:確かに、今の私には自然とできてしまいます。 ただ12年ぐらい前までは、ものすごく心配性でした。 フライト前に「何かが足りていないんじゃないか」「失敗して怒られるんじゃないか」と、怖かったんです。

フライト前夜はいつも緊張して眠れませんでした。ベッドで3時間ぐらい目をつぶっているだけ。 ずっと今のような私だったわけではないんですよ。


木全:驚きです!今の麻衣子さんからは想像がつかないです。どうやって克服されたんですか?


今泉:「不安って、考えても仕方がないんだな」というところにやっとたどり着いて。

あとは、チェックリストを作りました。今自分が何をやっているのか、何が終わっているのか、まだやらなきゃいけないことは何か。 不安を可視化して消していくことを、ひたすら続けてきました。


木全:徹底し続けたんですね。プロフェッショナルを感じます。


今泉:「いいフライトにするにはどうしたらいいんだろう」とずっと自分に問い続けてきました。 四六時中とにかく考えていましたね。


木全:才能だけではなく積み重ねで、今の麻衣子さんのホスピタリティがあるのですね。



こだわりに気づかれると話したくなる




木全:日本に目を向けると、働く若い人たちから「目上の方や経営者とどう話したらいいか分からない」という悩みを聞きます。 麻衣子さんはどう思われますか?


今泉:そうですね……立場が上の方であるほど、富裕層の方であるほど、細かいところに気がつかれます。


木全:たとえば?



今泉:先日、いつも乗務させていただく飛行機のオーナー様から「麻衣子さん、時計新しいね」と言われたんです。

いつもの時計を修理に出していて、そのとき着けていたのは、私が25歳の誕生日にパリで自分で買ったものでした。 そうお話しすると、「25年も使っているのか」と。 こだわって身に着けているものに気づいてもらえると、自分の思い出やストーリーを話したくなるのですよね。


木全:なるほど。目に入ったものや相手の変化に気づいて、それを伝えていくと。


今泉:そうです。時計や靴、シャツ、ジャケットなど、相手がこだわっていそうな持ち物に目を向けてみてください。 気づいたら、ポジティブにひと言コメントしてみる。「素敵ですね」「珍しい色ですね」と。 そこから話を広げていくと、相手のストーリーが見えてきて、距離が縮まりますよ。



AI時代に必要なマインドは「想像力と気づき力」


木全:お話を伺って、AI時代に必要なマインドは「想像力」と「気づき力」なのだと感じました。


パンプキンのお話のように、相手がどこで何を見てきたのかを想像するから、まだ言葉になっていないことに気が付ける。 そしてその力は、才能だけではなく、いいフライトとは何かを問い続けてきた積み重ねから生まれていました。


今泉:すぐに完璧にはなれません。 まずは一歩、相手の持ち物に目を向けて、想像力と気づき力を働かせてみてください。


AIの導入や使い方の研修は、どの会社でも一般的になってきました。 経営者の方には、その先にある「AI時代に、必要なマインドとその育て方」も研修テーマとして念頭に置いていただけたら幸いです。



初めての対談形式の記事、いかがでしたか?


AIの活用が進むほど、人にしかできないことの価値は大きくなっていきます。


社員教育や研修テーマに悩んでいる方がいらっしゃったら、まずは、今の状況をお聞かせください。

ホスピタリティ研修、接遇研修、講演のご相談は、HPよりお待ちしております。


 
 
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